
(最終更新日 2026.5.19 ※本記事は過去に掲載した内容を再掲したものです。)
近年、住宅を狙った侵入強盗の手口はより巧妙化・凶悪化しており、改めて基本的な防犯対策の重要性が高まっています。
本コラムでは、強盗の実態と有効な対策をわかりやすく解説しています。
なお近年は、匿名性の高いSNSを利用して実行犯を集める「闇バイト」型強盗の増加により、犯行の粗暴化や若年層の関与といった新たなリスクも指摘されています。
強盗は「留守宅だけでなく在宅時も狙われる」という前提で、日常的な備えを見直すことが重要です。
これにより、事前の兆候を見逃さず、設備・行動の両面で対策を講じることが、これまで以上に重要となっています。
防犯意識を高め、安心して暮らせるように、被害を未然に防ぐための知識を身につけましょう。

近年、犯罪グループが闇バイトで実行犯を募り実行する凶悪な強盗事件は全国で発生しており、ニュースで取り上げられるケースも少なくありません。犯人は金品を奪うために暴力や脅迫を伴うことが多く、その被害は財産だけでなく、被害者の心身にも深刻な影響を及ぼします。
また、こういった犯罪は“一軒家にお住まいの高齢者”がターゲットとなりやすい傾向にあります。
一軒家では、外部からの助けが得にくいため標的にされやすく、加えて高齢者は身体的に抵抗しづらいため、強盗に遭いやすい傾向があります。


では、そもそも「強盗」「闇バイト」とはどういったものなのでしょうか。
「強盗」とは、脅迫や実力行使などによって他人の財物を無理矢理奪う犯罪のことをいいますが、 住宅などの建物に侵入し凶器などで住人を脅して金品を強奪する強盗のことを「侵入強盗」といいます。
また、近年の強盗事件のニュースでよく耳にするようになった「闇バイト」とは、SNSやインターネット掲示板などで、短時間で高収入が得られるなどと甘い言葉でアルバイトを募集し、応募してしまうと、詐欺の受け子や出し子、強盗の実行犯など、犯罪組織の手先として利用され犯罪者となってしまうアルバイトのことをいいます。警視庁のホームページでも、闇バイトで犯罪者にならないための注意喚起を行っています。
強盗の手口は非常に多様化していますが、いくつかの典型的な方法が確認されています。以下で、よく見られる強盗の手口を紹介します。
まず侵入犯罪では、入念な情報収集と下見がされるといわれています。
犯罪グループではネット情報やSNS、街頭アンケート情報をターゲットリストに活用するといわれており、こういったリストをもとに現地を確認し、標的を絞り込むようです。
現地の下見では、「周辺環境の確認」と「生活環境の確認」が行われ、主に以下2点を確認されています。
① 入りやすく、逃げ易い立地であるか
② その家の生活スタイルやセキュリティレベルはどうなっているか


多くの強盗は、ドアや窓の脆弱な部分を狙い、鍵をピッキングするか、ドアを強制的に破壊して侵入します。特に古い建物や一人暮らし用のアパートは、セキュリティが甘く、犯罪者にとっては狙いやすい場所となります。

また、高齢者を狙われる場合、犯人はまず信頼を得るために配達員や訪問販売を装って玄関から侵入するケースもあります。信頼をさせることで、家に入り込む隙を作り、油断したところで強盗に及びます。
強盗による被害は、物理的な損害だけでなく、精神的なダメージが大きいのが特徴です。実際に被害に遭った場合、その後の日常生活にも大きな影響を与えることがあります。

強盗の主な目的は金品の強奪です。現金や高価な家電、宝飾品などが狙われ、これらを失うことで経済的なダメージを受けます。特に高齢者や一人暮らしの若者は、再び同じ金額を手にすることが難しい場合が多く、被害は深刻です。

強盗に遭うと、被害者は大きな心理的ショックを受けます。特に、暴力や脅迫を受けた場合、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などを引き起こすことがあり、恐怖心や不安感が長期間にわたって続くことがあります。

強盗に遭った後、多くの人が生活の変化を余儀なくされます。たとえば、引っ越しを検討する人や、防犯システムの導入を行う人が増えます。しかし、これらの対応には費用がかかるため、特に高齢者や若者にとっては大きな負担となることがあります。
強盗被害を防ぐためには、日頃からの防犯対策が非常に重要です。以下に、強盗を防ぐための具体的な対策を5つ紹介します。

高齢になってくると、最新の防犯システムを使いこなせないのではと不安に思われる方もいらっしゃるかと思いますが、近年では音声ガイダンス付きの防犯システムや、操作が簡単なホームセキュリティ機器も多くなってきています。
何よりも、何かあった際に24時間365日すぐに警備員が来てくれる安心感と、警備会社のステッカーがあることでターゲットとされにくくなるというメリットは大きいのではないでしょうか。
防犯カメラやセンサーライトは、犯罪者にとって大きな抑止力となります。特に玄関や窓の周辺に設置することで、不審者の侵入を未然に防ぐことができます。最近では、手頃な価格で設置できる防犯カメラも増えており、スマートフォンで監視映像を確認できる製品も人気となっています。

ピッキング防止対策として、強固な鍵を取り付けることは基本的な対策の1つです。
二重ロックを設置することで侵入の難易度を上げ、犯罪者にとって「手間がかかる場所」と認識させることが重要です。加えて、ドアスコープやインターホンで訪問者を確認する習慣を持つことも有効です。

強盗の下見として、犯人が警察や消防、自治体などを装い、電話で家族構成や在宅状況、タンス預金の有無などを聞き出し、侵入先の選定に利用されるケースがあります。そのため、強盗対策として日頃から電話の対応に注意することが重要です。
<電話の強盗対策>
✅知らない番号には出ない
すぐに出ず、留守番電話で内容を確認し、必要な場合のみ折り返しましょう。
✅迷惑電話対策機器を活用する
着信時に通話内容を録音する旨のメッセージが流れ、実際に録音が行われるため、証拠が残ることを嫌う犯人への抑止につながります。
✅国際電話番号をブロックする
「+」から始まる国際電話番号は、強盗や特殊詐欺で悪用されるケースがあります。普段、海外と固定電話で電話することがない方、不要な方は発信・着信を休止することが可能です。
万が一不審な電話がかかってきた場合や、個人情報を話してしまった場合は、最寄りの警察署もしくは警察相談専用電話(#9110)へ相談しましょう。

強盗の下見として、リフォーム業者などを装って自宅を訪問し、間取りや現金の保管場所を聞き出そうとするケースや、アンケート調査を装って個人情報を収集しようとするケースがあります。そのため、強盗対策として日頃から突然の訪問者への対応に注意することが重要です。心当たりのない訪問者には、安易に対応しないようにしましょう。
また、宅配の受け取りにも注意が必要です。宅配業者を装い、ドアを開けた隙に強引に押し入る手口も実際に発生しています。宅配は、置き配や宅配ボックスを活用し、対面での受け取りをできるだけ避けることが重要です。

一人暮らしの人や高齢者は、近隣住民とのコミュニケーションを積極的に取ることが防犯対策に役立ちます。
近所の人たちと顔を合わせる機会を作ることで、万が一の際にすぐに助けを求められる環境を整えることができます。また、地域の防犯パトロールや自治会の活動にも参加することで、地域全体の防犯意識を高めることができます。
強盗の被害は決して他人事ではなく、特に一人暮らしの高齢者にとって大きなリスクとなっています。しかし、日頃から防犯対策を徹底することで、被害を未然に防ぐことが可能です。
セキュリティの強化や、個人情報管理の徹底など、小さな対策が大きな効果を生みます。安全な生活を送るためにも、今一度自宅の防犯対策を見直してみてはいかがでしょうか。

大切なものを守るために様々な防犯対策を施しても、不安は残るものです。
東急セキュリティでは、こうした侵入犯罪の被害からご自宅とご家族をお守りする「ホームセキュリティ」を提供しています。また、防犯設備士の資格を持つ「セキュリティカウンセラー」がご自宅の防犯状況を診断し、ご予算やライフスタイルもお伺いしながら最適なご提案をいたします。
また、サービス提供エリアの半径約2.5kmごとに1か所の割合で、警備員の待機所を設置し、地域に密着したサービスを提供。緊急時には素早い対応を行います。
東急セキュリティでは、無料の「防犯診断」も行っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。